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2009年12月 8日 (火)

おひとりさま

春日武彦氏の「本当は恐ろしい自分探し」を読んでゐて、あることを思ひ出したりゐべです。
何が繋がつてゐるかと言へば繋がつてゐないのかもしれないが・・・・・
この本は、「自分探し」「まがいめいたもの」「空虚な自分」の章から成つてゐる。
今「まがいめいたもの」まで読んできたが、春日氏の日常と、患者として出逢つた人たちの
話を元に、春日氏の考えが記述されてゐる内容のなかに、なんか巧く言へないが
春日氏のある考えと似たやうな気持ちになつたことを思ひ出した。
それは 「まがいめいたもの」 の中に記述されてゐる 「ずれている」 「安っぽさ」
の二編を読んでゐるうちに思ひ出したのだが、双方とも実際に春日氏が逢つた人たちで
所謂「世間一般基準」とは違ふのではと思はれた人たちが出てくる。
一人は高校中退、フリーターで恋人と半同棲してゐたが自殺未遂を起こして運ばれた人。
この人が言ふには、自分は「しつかり頑張つてゐて皆が認めてくれてゐる」のださうである。
二人目は遭つたことのないストーカー被害を「被害に遭つた」と被害者の集会で言ふ人。
この人の話がいかにも嘘なので、誰も相手にしてゐないのだが本人は構はづ話を続けるらしい。
この話を読んで、ふと思ひ出したある雑誌の記事・・・・・・
女性雑誌で、
「お店の人から見た『おひとりさま』」のやうな題名がついた記事があつた。内容はレストランのギヤルソンなるものを職業としてゐる人たちの覆面座談会のやうなもので、一人で来る客について語つてゐるものであつた。
ふうん
と思ひつつ読んでみると
ギヤルソンA 「おひとりさまでも来てくれて全然構わない」
全員 「さうさう」
ギヤルソンB 「いつもおひとりさまで来る人が居る。この人はいつも予約してくるけど、帰りに次の予約もしていく」
ギヤルソンC 「一人の楽しみ方を知つてゐる人は魅力的」
等々一人客を歓迎する会話が続く。
ふうん ・・・・  色々な人がゐるんだな。一人でも気楽に楽しめる店はいいな・・・・ と思つたら
ギヤルソンC 「おひとりさまで来る人は、気遣いのある人が多い。店の混んでゐない時間に来るとか」
全員 「さうさう」
ギヤルソンA 「一人なんかで長々と混んでゐる時間にテーブル取られちやうと、営業にならない」
え?
このギヤルソンCの発言を境に、全員の意見は 要は 「金にならない一人客は来る時間と曜日を考えろ」
と言ふ事に落ち着くのである ・・・・・・
なんですかね・・・
びつくりしました・・・・ 
前半の、「一人客でも構わない」「一人客は楽しみ方を知つてゐる」発言は何?? と驚きました。
あたくしが言ひたいことをわかつてゐただけますでせうか?
春日氏の御著書に出てきた「ずれた二人」とこのギヤルソン達はあたくしにとつて同じに見えたのです・・・・
店の都合も言ひたいこともわかりますよ、でもさ~
さうしたら始めから 「一人客は店の都合を考えろ」 と言へよ
いかにも「歓迎です」的会話をしておきながら、その実は「時間考へろ」つてかなり失礼ですよ?
「一人の楽しみ方を知つてゐるのは魅力的」と言ひつつ、一人客が楽しみたい時間が混んでる時間と重なつてたら来るなといふことなのね?
てかさ
都合はわかりますが、それサアビス業が雑誌なんかで言つたら終わりぢやねえのか?
サアビス業ぢやねえよ
「差別業」とせよ、この座談会に出てたレストランたち・・・・・・ 

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