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2010年8月 6日 (金)

「核廃絶」がむなしく聞こえるおにゅーす

米・英・仏が初めて参加したと言ふのも驚きだが、参加に対してわざわざ報道番組にこんな↓内容の電話をかける人がゐると言ふことにも驚きといふか、「さすがアングロサクソンだ」と思はざるをえない。
かういふ意見はアメリカにはまだ多いと聞く。
アメリカは政権が世論支持を得たければ、マスゴミを使つて大衆扇動を平気で行なふ国である。
今年参加したからと言つて、期待してはならないと思ふ。
さういふ意味で、下記の「往復書簡」の田母神氏の意見は一理あると思ふ。 語り部の原氏の意見は大事なのだが、残念ながら国際社会では田母神氏の視点も考慮していかないと、「日本の常識は世界の非常識」といふことになりかねないのである。
原爆投下機長の息子、大使派遣に不満あらわ
読売新聞2010年8月6日(金)11:22
 【ワシントン=黒瀬悦成】広島に原爆を投下した米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の元機長ポール・ティベッツ氏(故人)の息子、ジーン・ティベッツ氏は5日、オバマ政権が広島平和記念式典にルース駐日大使を派遣したことに関し、「行かせるべきではなかった」と不満をあらわにした。
 ジーン氏はCNNテレビの報道番組に自ら電話をかけ、「(日本に対する)無言の謝罪と受け取られかねない」と政権の決定を批判し、「原爆投下で戦争終結が早まり、多数の命が救われた。我々は正しいことをした」との父の生前の主張を改めて述べた。
米大使「核兵器なき世界へ協力を」=国連総長ら、式典初参加-広島原爆忌
時事通信2010年8月6日(金)09:03
 広島の平和記念式典に初の米国代表として出席したルース駐日大使は6日午前、大使館を通じて「未来の世代のために、私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかねばならない」とのコメントを発表し、第2次世界大戦のすべての犠牲者に敬意を表した。
 米大使館は同日の声明で、日米両国に関して「先の戦争の悲劇から前進し、最も緊密な友好国・同盟国となった」とした上で、「(核廃絶を求める)オバマ大統領の構想を推進する目標も共有している」と強調した。
 ルース大使はオバマ米大統領と親密な関係にあり、広島を訪れるのは2回目。昨年10月の初訪問時は献花し、平和記念資料館で「核なき世界の平和と安全保障に向けて協力する大切さを認識した」と記帳していた。
 オバマ大統領の昨年4月のプラハ演説以降、核軍縮の機運が高まっており、今年の式典には国連の潘基文事務総長をはじめ、核兵器保有国である英仏の政府代表も初参加した。
 潘事務総長は被爆者や遺族ら出席者が見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花。あいさつの中で「被爆者が生きている間に、核兵器のない世界という夢を実現しよう」と呼び掛け、国連トップとして核軍縮・不拡散を主導する決意を世界にアピールした。
 被爆地・広島については「平和の震源地」と表現。「今はグラウンド・ゼロ(爆心地)からグローバル・ゼロ(大量破壊兵器なき世界)への途上だ」とし、核廃絶に向けた国際社会と被爆者の協力を訴えた。
 潘事務総長は式典終了後、平和記念資料館を視察し、「(原爆による)想像を絶する破壊と、人類の受けた苦しみが理解できた」と感想を記帳した。 
広島原爆の日に核を問う
産経新聞2010年8月5日(木)08:00
 【往復書簡】
 昨年8月6日の「広島原爆の日」に行われた元航空幕僚長、田母神(たもがみ)俊雄氏(62)の「8・6広島講演」。秋葉忠利広島市長が日程変更を求め、反核団体が反発する中、予定通り開催された。今年も明日6日、「ふたたびヒロシマの平和を疑う」と題して実施される。原爆の日にあえて核の意義を問うのはなぜか。核廃絶は本当に可能なのか。田母神氏と、原爆ドームを鎮魂のために描き続ける「原爆の語り部」、原広司氏(78)。2人の目を通して改めて“平和”を考えたい。
 □元航空幕僚長・田母神俊雄氏
 ■使わせない防御兵器
 戦後の日本では、反日的なことを言ってもマスコミも国会も紛糾しない一方、日本は良い国だと言ったり、ましてや核武装の話などをするとすぐに問題にします。こういう不公平な状態は民主主義国とはいえません。
 同じことを広島の人たちも感じているのです。8月6日になると広島は異様な空気になり、反核とか非核三原則一色に染まってしまったかのようです。
 しかし8月6日の私の講演を決めたのは広島県民。今年は被爆者も協力してくれています。6日の広島は、実際には「反核一色」に染まっているわけではない。「慰霊祭は慰霊と鎮魂の日のはずなのに反核運動の色が強い」という声が、被爆者の間にもあります。
 核兵器はどういう性質のものなのか、国民も政治家も分かっていません。核兵器は先制攻撃に使うとばかり思われていますが、世界の専門家の間では、「核兵器が防御の兵器」というのが常識です。
 なぜなら核戦争に勝者はいません。先制攻撃すると必ず報復され、報復されたら負けです。やれるならやってみろ、やったら報復するぞと思わせ、実際は使わせないという防御的な兵器といえるのです。
 核兵器は戦力の均衡を必要としないのです。通常兵器ですと、1対10の戦力差があれば、その軍備は抑止力にはなりません。しかし、米露が何千発も持っている中、北朝鮮が3発持っているだけだとしても、抑止力は成り立ちます。
 米露の「戦略核兵器削減条約」(新START)が調印されましたが、両国の核廃絶の可能性はゼロです。米は広島の平和式典に初出席すると報道されていますが、核兵器の独占を狙っているだけ。世界のリーダーの多くは核武装したがっています。しかし、米英露は持つ国が増えると相対的な力が落ちるので持たせようとしません。これがオバマ米大統領が核廃絶を呼びかけたプラハ演説の本当の理由です。
 核廃絶などできるわけがないのに、多くの人が核廃絶を唱えています。
 鳩山由紀夫前首相は国連で、唯一の被爆国の立場から核軍縮を主張できると演説しましたが、唯一の被爆国だからこそ二度と核攻撃されないように核武装する権利があると言うべきでした。国際政治を動かしているのは核兵器だということを理解していません。
 □原爆の語り部・原広司氏
 ■いつか必ず廃絶の日
 私は原爆投下の6日、江田島(広島県江田島市)の親戚(しんせき)の家を訪ねていて、7日に広島市に入りました。原爆ドーム近くの元安川に何人もの遺体が浮いているのを目にしました。遺体を焼いているにおいは今でも覚えています。やけどをした人たちの「水をくれ」という声も忘れることができません。
 田母神氏の講演は率直に言って反対です。なぜ8月6日の広島でないといけないのか。確かに何を言っても何をしても表現の自由です。否定はしません。だけど、時と場所を選んでほしい。去年の講演は、原爆ドームからすぐ近くのメルパルクホール広島で行われました。私たち被爆者への挑発、挑戦としか思えません。まるで、核武装の擁護団体のようです。
 確かに広島にも一部には、田母神氏の理論を歓迎するグループもあるようです。しかし、国民で核武装すべきだと思っている人はごく一部ではないかと思います。
 それにしても自衛隊の最高幹部に、核武装の思想の持ち主が存在できたのが不思議です。平和憲法を守る国の自衛隊のトップに、核兵器を持つべきだという理論の持ち主がいたことは納得がいきません。
 核武装しないと他国の侵略に対抗できないと田母神氏は言いますが、私たち被爆者とは正反対の考え方です。核武装していったいどこを攻めるというのですか。核兵器の悲惨さは、実際に体験した人にしか分からないのです。
 今、田母神氏の頭の中には北朝鮮の脅威や軍事費が増大する中国があるのかもしれません。だからといって核武装というのは反対です。対抗するには外交しかないでしょう。中国に対抗して武力強化するというのは危険を増すだけです。平和外交を望みます。
 核兵器が防御のための兵器だというのは私たち被爆者には理解できません。世界の大勢は、核不要論に向かっています。オバマ米大統領の(核兵器廃絶を訴える)プラハ演説に逆行しているのが、田母神氏の思想です。
 平和公園の中にある平和の灯は、核兵器がなくなると消えます。私自身は消えるのを見届けることはできないと思っていますが、いつか必ず消える日は来ます。核兵器が人類を滅亡させるのではなく、人類が核兵器を廃絶させる日が来るはずです。

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