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2012年5月11日 (金)

呆れた!日本国憲法の元となる学説と憲法条文の矛盾

先に投稿した、八木秀次氏の「日本国憲法とは何か」 第三章 日本国憲法の系譜 に読み進んだ。

そこで呆れることが書いてあつた。

第二章でも八木氏は日本国憲法を改正せずに条文の解釈をむりやりねじまげて条文の規定を正反対のことが行なはれてゐることを指摘してゐたが。

直接民主主義は国民主権原理のもっとも望ましい実現方法である、といふ記述が現れる。

それは日本国憲法が標榜してゐる国民主権をルソー流の人民主権論に解釈しなおしてゐるからださう。

今回はもつと基本的な矛盾。

日本国憲法の三大原則のうちの一つ、「国民主権」。それを裏付けるかのやうに高校の政治経済の教科書に直接民主主義は国民主権原理のもっとも望ましい実現方法である、といふ記述が現れる。

それは日本国憲法が標榜してゐる国民主権をルソー流の人民主権論に解釈しなおしてゐるからださう。

「ルソーは「社会契約論」(1762年)の中で人民集会などの直接民主主義的手法を礼讃し逆に代表民主主義をこき下ろしています。主権者が直接行動することが求められているのであって、代表民主主義を採用することはできない。人民は集会したときだけ、主権者として行動しうるであろう、というのです。(中略)

ルソーはこう言っています。『人民の代議士は・・・一般意思の代表者ではないし代表者たりえない。彼らは人民の使用者でしかない。彼らは何一つとして、決定的な取り決めをなしえない。人民みずから承認したものでない法律は、すべて無効であり、断じて法律ではない』

さらにルソーがイギリスの議会制度を悪しざまに批判するのは有名な話です。
『イギリス人は自由だと思っているが、それは大間違いだ。彼らが自由なのは議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人は奴隷となり無に帰してしまう』『人民は代表者をもつやいなや、もはや自由ではなくなる』(P62-64)

すごいですよね。

ルソーの社会契約論に従って解釈した内容を高校生の教科書に載せてゐるのですが、ルソー当人の主張と正反対といふ事実。

なんですか、これ?

若人よ! 卒業のために割り切つて点を取り、その他の時間は教科書と正反対のことを書く良書を読みたまへ!!

あたくしは過去騙された一員として、これからも「事実を書く良書」を紹介していく!

( ̄ー ̄)ニヤリ

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